今回の参加者は、コミュニティ協議会役員・防災部会員、自治会長、高松市災害時指定職員弦打担当、小学校校長・PTA、幼稚園長、保育所長、保健師、消防団弦打分団員・高松西消防署員・福祉施設職員そしてコミュニティセンター職員等で、発災時は自分の身の安全の確保が出来次第、指定避難所である弦打小学校、弦打コミュニティセンターに参集し、避難してきた地域の方々を誘導していく役割を担うであろう人たちです。コロナ禍であり、大人数にならないよう、そのうえで間隔も十分に保つよう工夫しながら行いました。
避難訓練の冒頭で、香川県の呼びかけによるシェイクアウト訓練を行いました。緊急地震速報の音声が流れ、一斉に体を丸めて頭部を守る姿勢を取り、まずは身の安全を確保しました。机の下に潜ったり、机の脚を持つ人もいました。その後は資料に沿って避難所開設の手順、防災無線の使い方や日頃どこのあたりに設置しているか等を確認しました。【避難所開設の手順については下記参照】
体育館では実際に検温、個人別カードへの記名、地区ごとの受付、自分の居場所の割り振りに従ってアルミシートの上に座り、間仕切りテントの中のエアベッドも体験、水洗トイレの水を流すことは大規模災害時には禁止(パイプ破損等で取り返しが付かないことになる可能性あり)のため、トイレの処理方法(弦打の場合は既存の便器をビニール袋で覆い1回使用毎に凝固剤を混ぜ、ビニール袋を取り換える。袋の口を縛って、大きな蓋つきのポリバケツに入れる)等の確認をしました。
【地震発生から避難所開設・閉鎖までの流れ】の抜粋
初動期(発災から72時間)
地震発生
避難行動
避難者・本部員参集
防災本部組織、本部長・班長等決定
建物安全点検
避難所開設か否か、開設パターン判断※開設できない場合は近くの避難所や福祉避難所に誘導
各施設・防災倉庫開錠
各班(総務班、避難者管理班、施設班、情報班、資機材班、救護班、食料班)による必要なものの準備・行動
避難所のレイアウト・ゾーニング
避難者の受入開始
展開期・安全期(72時間〜3週間)
各班活動
閉鎖
避難所の閉鎖
【受け入れられる人数(弦打の場合)】
状況にもよりますが、・避難者が多く避難生活は短時間(1〜3日)と予想される場合は一人あたり3平方メートルとし、小学校(体育館・校舎合わせて)に244人、コミュニティセンターに40人
・避難者が少なく避難生活は長期間(4日以上)と予想される場合は一人あたり4平方メートルとし、小学校に156人、コミュニティセンターに23人とわずかです。
弦打校区の人口は10,587人(令和4年11月1日現在)ですので、体育館やコミュニティセンターに避難できる人数は限られています。自宅が比較的安全である場合は自宅に留まるのも方法ですし、地区集会所や親戚知人宅等、日頃から避難場所について検討しておいてください。地震においては耐震化していない古い住宅、特に昭和56年以前の旧耐震基準で建てられた建物は注意が必要です。
どなたも家具の転倒防止の対策をするなど、日頃より備えておいてください。

▲コミュニティセンター2階大会議室ではコミュニティ協議会大西会長の挨拶で始まりました。


▲香川県一斉で行うシェイクアウト訓練は11月1日でしたが、同様の訓練を今回実施しました。


▲避難者が体育館へ入る前のコロナ対策としての検温、手指消毒とカードへの記名。手首で行っていましたが、測定できない場合はおでこで行っていました。

▲訓練当日は雨でした。発災時も晴れるとは限りません。雨に濡れることで体が冷えました。昨年の訓練時の体育館の寒さと、今秋の子どもたちの防災キャンプの反省点からホットカイロが用意されていました。

▲体育館近くの男性用トイレの様子



▲地区毎(郷東町、鶴市町、飯田町、その他)の受付においては、訓練時に鶴市町に長打の列ができました。訓練ですので、空いている郷東町などに並び替えました。それでもひとりひとりの対応に時間がかかっていました。実際の発災時には心を落ち着けて、受け入れ側は慌てず、待つ方もイライラしないことが大切だと思いました。

▲薄いアルミのシートですが断熱効果があり、床からの底冷えを防いでくれました。

▲山口防災部会長より「ダンボールベッドという方法もあるが、エアベッドは安価で収納場所もあまりとらないし、子どもたちの防災キャンプでも特に問題はなかったので弦打の場合はエアベッドを揃えていきます。」と説明がありました。

▲救助のプロである高松西消防署員にも来ていただきました。


▲1枚のアルミシートにに2人。受付での割り振りにより移動しました。

▲間仕切りテントはワンタッチで開きます。収納するときにはコツが必要で毎年しているのに忘れてしまっていて説明書を見ないとできない人も少なくないです。


▲高松西消防署の井上副所長に講評をいただきました。

▲山口防災部会長による挨拶。防災部会長はじめ、防災部会の皆さんや、今回の訓練にご協力いただいた全ての皆さまにお礼申しあげます。
写真撮影・提供:弦打校区コミュニティ協議会広報部会 藤村豊博 部会長、
文・写真選択:弦打コミュニティセンターK
※『令和4年度弦打校区自主防災訓練実施要項』や、防災訓練に参加したときに聞いたことなどを参考にして文章を書いています。
※訓練開始前に防災部会より写真撮影等のお断りを参加者に入れております。
※「つるうち.ネット」は協議会のホームページ・ブログですので、許可なく別のところで使用することはお断りいたします。
※写真については提供されたものから選んで一部を掲載しております。写真はブログ用に圧縮したものを使用しています。